こんにちは! 歯科衛生士の宗田 香織(むねたかおり)です。
私は、日本こども成育協会認定『こども成育インストラクター』としても活動しています。
こちらでは、歯科衛生士として子育てをされている患者さんのお困り事や、よく相談を受ける内容にお答えしていきますね。
今回は、お子さんを『歯磨き嫌いにさせないためには?』と、多くの方が心配されているお悩みです。
Q. 自分がむし歯が多かったので、こども(2才)はむし歯にさせたくない。
毎日歯みがきの時間は格闘で足で羽交い締めにして必死にみがいています。
けれど、長い時間みがかせてくれなくて、むし歯にならないか心配です。
A. お母さんは歯みがき好きですか?
ご自身が歯みがきや歯科治療に苦手意識や嫌悪感をもっている。
そうすると、お母さんが好きではないことは、お子さんも同じように感じてしまいます。
歯みがきだけではなく、こどもは周りの大人、特に大好きなママやパパ・おばあちゃん・おじちゃんなどがしていることに興味を持ち、やりたいと思って一緒にやってみることで学んでいきます。
こうした大人が好きなもの・興味があるものは好きになりやすく、また嫌い・苦手なものは嫌いになりやすいのです。
ですので歯みがきについても、まずは
『ママやパパが歯みがきを好きになること』
『大人が楽しく進んで歯みがきをすること』
が好印象をもってもらうきっかけになります。
お子さんの歯をみがく事だけではなく
・ママが歯みがきをしている姿をみせる
・歯みがきすると気持ちが良い、きれいになって嬉しいなど言葉にする
・湯船につかりながら、一緒にぶくぶくうがい。お風呂から出たら歯みがきをする
などをして、歯みがきに興味や楽しいイメージをもってもらうことが大切です。
また、お子さんの歯みがきをする時にも
『楽しい雰囲気で』
『ポジティブな声がけをする』
『みがくことだけにとらわれずに、嫌いにならないように出来ることをする』
ということが大切になります。
特に2才頃のお子さんのお口の中の状態は、すべての乳歯がほぼはえ揃ってくる頃になります。
歯の本数が増えた分、しっかり歯みがきするには長い時間が必要になります。
羽交い締めにして毎日歯みがきするのは親も子もお互いに大変な労力が必要になりますね。
後編は、歯みがきが楽しくなる工夫についてお伝えします!
〈歯科衛生士がアドバイス☆お口のお悩みQ&A〉Q.歯みがき嫌いにさせないためには?(後編)
宗田 香織(むねた かおり)
東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後、一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーに任命される。
お口から全身の健康 《健口》 を より多くの方にお伝えしたいという思いから、 2019年よりフリーランスで活動中。